Webサイトリニューアル時に必要なRFPの作り方~補足編~

4月19日(日) 


RFPの作り方、最終回の補足編です。
ここには、前回の「提案の内容」の最後の2つ「9.制作・開発時の社内体制」と「10.会社案内と主な制作実績」を含みます。なぜこの2つが補足になるかと言うと、提案の具合的な内容ではないけれども、業者を選定する上でとっても大切な情報という位置づけだからです。

9.制作・開発時の社内体制

Webサイト制作のプロジェクトとは、どんなに短くても3ヶ月間はかかりますし、長いと1年、2年のプロジェクトになることもあります。それはつまり、それだけ長い期間一緒に仕事をする仲間を選ぶということになります。だからこそ、窓口の人やプロジェクトの責任者は大切な存在です。誰が責任者で、その責任者がどうやってチームを作ってプロジェクトを進めてくれるのかを知る必要があります。基本的には、受注前からメンバーが決定していることはあまりないため、とりあえず責任者とその下のチーム体制を明確にしてもらった方が良いでしょう。

10.会社案内と主な制作実績

「7.詳細見積り」とも被る内容になりますが、制作会社の選定には会社の設立年数や実績をきちんと見ておくべきです。一番大切なのは「制作実績」です。本当に作れるかどうかを証明するのは実績しかありません。また、実績の中身もきちんと確認する必要があります。得意としている業界や業種はもちろんですが、CMS等のシステム面での実績でもどんな実績があるのか提案書に含めてもらった方が安全です。デザインやコーディングが出来るWeb制作会社は沢山ありますが、システム面になるとサーバー回りも含めてしっかりと対応の出来るところは少なくなります。

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その他

1.参考サイト(任意)

これは業者に補足説明として追記してあげる項目になります。参考サイトをRFPに記載するのには2つ意味があると考えられます。1つ目は「競合他社を伝えること」、2つ目は「デザインの好みを伝えること」になります。
1つ目の競合他社に関しては、業者からしたらクライアントの業界を調べればすぐに分かることだと思いがちですが、実際にその会社がどこをベンチマークしているのかは分からないものです。必ずしも売上規模や従業員規模が同じくらいの会社をベンチマークしている訳ではありません。会社として一番ベンチマークしている競合他社はどこなのかを伝えるためにも、参考にしたいサイトをRFPに記載してあげた方が、自社に合った提案をしてもらうことが出来ます。
2つ目のデザインの好みに関してですが、こちらはある程度会社の好みを伝えることが出来る情報です。ただ注意しなければならないのは、そっくりになってしまうという危険性です。「こんな感じのデザインをイメージしています」と伝えてしまうと、そのままのデザインになってしまう危険性もあるため、もし好みのデザインを伝えるのであれば、何個かサイトをピックアップしておくか、またはデザインに関してはイメージを伝えてお任せする方が良いです。会社の直近の他の販促物などがあれば、それも参考としてヒアリングに来てもらった時にお渡しするのも良いでしょう。

2.注意事項(任意)

最後に注意事項として、業者選定の上で自分たちが重要視したいところや懸念点を伝えておくことをオススメします。例えば「一緒にプロジェクトを引っ張ってくれるかどうかを重要視したい」「今のCMSが使いにくいのでそこを改善してくれるところにお願いしたい」「リニューアル後の保守やマーケティング提案もしっかりとしてくれるところにお願いしたい」等など、色々な観点があるかと思います。受注後も、制作会社側にとっても良いプレッシャーになります。

 

まとめ

以上、3回にわたってRFPに関してご説明しました!
最後に一つ、RFPを作る方が、良い作品作りに成功出来るためのコツとして忘れてはいけないことがあります。それは基礎編の「スケジュール」の内容と少し被りますが、「制作は制作会社が一方的に作るものではない」ということです。プロジェクトとは皆で作り上げていくものです。特にWebサイトとは、自社のことを表す大事な販促品になりますが、自社のことを一番知っているのは自分たちであり、制作会社ではありません。まずは自分たちの考えや体制も整理しておく必要があります。
”自分たちの会社は「どんな会社」で、それを「誰に」「どのようにして」Webサイトで伝えたらいいのか?”ということです。これは最初の「背景」「目的・目標」「ターゲットユーザー」でもお伝えしたことではありますが、大事なことなので繰り返し書きました。意外と業者に丸投げすれば何とかしてくれると思っているWeb担当者の方もいらっしゃるので、そうした考え方が失敗の基になるので、気をつけましょう。

この記事を書いた人

女性Webプロデューサー
女性Webプロデューサー
現在Web業界で奮闘中の女性Webプロデューサーです。

趣味は仕事と、少女漫画を読むことです。
流行の少女漫画はほとんど読んでいますが、昭和の少女漫画も大好きです。