Webサイトリニューアル時に必要なRFPの作り方~概要編~

4月26日(日) 


さて、前回に引き続き、早速RFPの作り方の概要編に入ります。

提案の内容

1.リニューアルのコンセプト

これは、基礎編にあった「背景」「目的・目標」「ターゲットユーザー」の内容をもとにコンセプトを決めてもらいます。提案書がきちんと軸のあるものになるように、コンセプトを出してもらった方が良いです。

 

2.提案を依頼したい範囲に対するサイトの設計

自社サイトのリニューアルと一言で言っても、会社の関連サイトなど複数のサイトが存在する可能性があると思います。業者からすると、どのページがリニューアルの対象になるのかを明確にしてほしいというのがあります。出来れば現行サイトの構成をエクセルなどで書き出したものをRFPの資料に添付することをオススメします。前回リニューアルした際に業者に出してもらったものでも十分です。現行のサイトがどういった構成になっていて、そのどの部分をリニューアルしてほしいかを明確に伝えないと、正確な提案や見積りを出してもらうことが出来ません。そのサイト構成がある上で、コンセプトに合った新しいサイト構成や画面の構成を提案してもらう必要があります。

 

3.デザイン案

トップページのデザイン案と、あとは可能であれば一番アクセス数が多い下層ページ、またはこれから力を入れていきたいページのデザイン案なども出してもらった方がいいと思います。会社のことを正しく理解した上でコンセプトに合ったデザインになっているのかをチェックする必要がありますが、特に社内の年配の方にリニューアル後のイメージを伝えるためにもデザイン案は必須になります。

 

4.マルチデバイス対応方法(ブラウザのバージョン等も含む)

マルチデバイス対応とは、PC・スマホ・タブレットに対する対応方法です。この対応機種や対応方法によって価格が大きく変わってきますので、本当に必要な対応に絞るようにしましょう。デバイスの対応と一緒にブラウザのバージョンもしっかり伝えておいた方が良いです。ブラウザのバージョンによって提案できる幅が変わってきます。デバイスやブラウザの要望の根拠は、現状の自社サイトのアクセス解析ツール(例えばGoogleアナリティクスなどが有名です)で閲覧ユーザーの数値が見られますので、そうした数値を参考にすると良いと思います。

サマリー   Google Analytics

例)Googleアナリティクスの確認画面

5.納品成果物

Webサイトはリニューアルして終わりではなく、その後の運用のことも大切だと言うことを忘れてはいけません。その後の運用の際に困らないように、しっかりとリニューアルした制作物だけではなく、その制作物に関する必要書類も提出してもらう必要があります。最低限必要と言えるのは下記の通りです。

  • 議事録(リニューアル時に行った打ち合わせの全議事録)
  • 新サイトの構成表
  • 新サイトの画面構成表(テンプレートページ分は出来れば全ページ)
  • デザインデータ(リニューアル後も更新が出来るよう、編集の出来るデザインデータ、つまりpsd,aiファイルなどすべて)
  • コーディングガイドライン(4のマルチデバイス対応をどこまで行ったかなどのルールが記載されている書類)
  • サイトデータ(納品時のHTML,CSS,JSや画像データなどすべて)
  • (システムが入っている場合)システム仕様書
  • (システムが入っている場合)システム管理画面操作マニュアル
  • (データベースが入っている場合)データベース定義書

 

6.システムの機能要件(セキュリティ対策含む)

これは、システムを使わない場合は不要です。しかし、最近のWebサイトでお問い合わせフォームやCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が入っていないWebサイトは珍しいと言えます。そうしたシステムが入っている場合は、どんなシステムを入れてほしいのか、詳細な要望をまとめる必要があります。現状既にシステムが入っている場合は、そのシステム概要をまとめましょう。リニューアル後に前回よりも退化してしまう機能があると使いにくくなってしまいます。細かい要望がある場合は、RFPとは別途エクセル等でまとめて表にするのも良いでしょう。

 

7.詳細見積り

お見積りに関しては、項目ごとに出してもらうことをオススメします。その業者が何にお金がかかると考えているのかが分かります。相見積りを取る際にも、例えば一つ破格な安値で出してきた業者があったとしたら、その業者の項目ごとの見積りを確認し、破格な価格の箇所の理由を聞きましょう。無駄に高いお見積りも良くないですが、安かろう悪かろうになっても折角のリニューアルが無駄になります。

 

8.年間保守・運用の要件とお見積り(必要であればサーバー費用も)

最近は当たり前になってきたWebサイトの保守契約ですが、システムが入っている場合はきちんと保守契約を結ぶことをオススメします。例えばコピー機の保守契約と同じで、使っていれば何かしら不具合は起こるものです。そうした時のヘルプデスク体制やバックアップ対応等、きちんと業者にお任せしないと、後で取り返しのつかないことになります。あともう一つリニューアルをする際に確認をしておくべき点としては、現行サイトのサーバーに関してと、リニューアル後のサーバーに関してです。社内の情シスに確認をしたり、現行がホスティングサービスを利用しているのであれば、その詳細もRFPに記載してあげたりする必要があります。

 

最後は補足編です。次回もお楽しみに!!

この記事を書いた人

女性Webプロデューサー
女性Webプロデューサー
現在Web業界で奮闘中の女性Webプロデューサーです。

趣味は仕事と、少女漫画を読むことです。
流行の少女漫画はほとんど読んでいますが、昭和の少女漫画も大好きです。